甲野善紀さんの随感録を読む。相変わらず素敵に悩んでらっしゃる(微笑)。
何が殻を割るのに一番大きな力になったかというと、恐らくは韓氏意拳の「いい動きのいい感じを覚え、それを再現しようとしてはならない」「部分的なもの、具体的なものはすべて間違いである」という教えであろう。 「いい動きのいい感じを覚え…」では、なんだか不確定性原理(ニュアンスとして) みたいだなと思い、「部分的なもの…」では、前に書いた今西さんの言葉が蘇る。 @@@@ 最近、「意識と無意識」とか「顕在意識と潜在意識」のことをよく考えている。 ラマチャンドランの『脳のなかの幽霊、ふたたび』という本の題名の「脳のなかの幽霊」 というのは、無意識(潜在意識)のことなのだけれど、僕はこの本を読んで、 「幽霊」というよりは、無意識は「闇の帝王」みたいだなと思うに至る。 本に出てくる実験で、とても興味深いものがあって、 被験者に自分で決めたタイミングで指を動かしてもらうのだけれど、 そのときの脳波を調べると、なんと、被験者が指を動かそうと意識する3/4秒前に、 脳波の電位変化が現れる! というもので、だから、「自由意志」というのは、 事後の合理化であり、妄想のようなものにすぎないかもしれないと。 (補足:動かそうと意識した瞬間と実際に指が動き出すのはほぼ一致している) 僕たちは、多分、操られているのだ。 (というか脳、無意識、潜在意識とかいうのも自分なのだけれど) むろん、つづく...
by smpinkd
| 2006-04-25 01:55
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