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Touch the Sound
火曜に、渋谷のユーロスペースで、映画『Touch the Sound』を観てきた。
「観る人のあらゆる感覚を刺激する、ここちよい音体感」、なるほど。

Touch the Sound_b0061201_17172969.jpg
このシーンだけで、僕は見に行った甲斐があった!

だだっ広い工場跡地で、徐々に強く叩かれていく銅鑼。
この銅鑼の反射音が、時を追うごとに重なり続け、左右、背後、
そして、上から降ってきて、まさに「音」に包まれる!
これぞサラウンド(多分6.1ch以上)だからこそできる表現!
予告編で垣間見ることできます)

サウンド、つまり「音」は、常に我々の周りにあって、それを耳だけではなく、
身体全体で感じること。そこから立ち上がってくる新たな地平(笑)。
ジョン・ケージの思想、つまり「音」をもっと自由に! そして解放せよ!
と同じようなことを言っているのだと思う。

耳がほとんど聞こえない打楽器奏者、エヴリン・グレニー。
その彼女が「音」について語る。「沈黙は最も重い音」など興味深い発言も多々あり。
「音」、「音楽」に興味のある人は一見・一聴の価値有りです。

@@@@

耳は2つだからスピーカーも2つで充分なんて言っている音楽評論家さん。
この映画を観て、もう一度考えてくださいね。



 
というわけで、あの銅鑼・サラウンド体験が忘れられず、
SACD、もしくはDVDが出ていないかなと探すが、SACDはなし(泣)、
DVDは、このAmazon.deにあるDVDを、Amazon.co.jpで予約できるみたいだけど、
英語版なのだ。でも、そもそも日本語版なんて出ないのか?

サントラのCDは、いちおうあるけれど、
なぜか売っているところがエヴリンさんのページにしかない。
しかも、CDじゃ、肝心のサラウンド音源入ってないし。

ちなみに、UK版プロモはこちらで見れます。

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あともう少しフロントの音が良ければ最高なのにな〜、ユーロスペース。

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映画を見終わると、久しぶりに井の頭線の神泉駅の
エスカレーターの音が聴きたくなって、神泉駅へ向かう。(徒歩5分くらい)
昔より低音が効いていないような気がするが、所々で発せられる軋み的高音が
とても気持ちいい。僕のお気に入りの音響空間なんです(笑)。

興味のある方は是非!
by smpinkd | 2006-03-16 18:12 | 音楽
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