火曜に、渋谷のユーロスペースで、映画『Touch the Sound』を観てきた。
「観る人のあらゆる感覚を刺激する、ここちよい音体感」、なるほど。 このシーンだけで、僕は見に行った甲斐があった! だだっ広い工場跡地で、徐々に強く叩かれていく銅鑼。 この銅鑼の反射音が、時を追うごとに重なり続け、左右、背後、 そして、上から降ってきて、まさに「音」に包まれる! これぞサラウンド(多分6.1ch以上)だからこそできる表現! (予告編で垣間見ることできます) サウンド、つまり「音」は、常に我々の周りにあって、それを耳だけではなく、 身体全体で感じること。そこから立ち上がってくる新たな地平(笑)。 ジョン・ケージの思想、つまり「音」をもっと自由に! そして解放せよ! と同じようなことを言っているのだと思う。 耳がほとんど聞こえない打楽器奏者、エヴリン・グレニー。 その彼女が「音」について語る。「沈黙は最も重い音」など興味深い発言も多々あり。 「音」、「音楽」に興味のある人は一見・一聴の価値有りです。 @@@@ 耳は2つだからスピーカーも2つで充分なんて言っている音楽評論家さん。 この映画を観て、もう一度考えてくださいね。 というわけで、あの銅鑼・サラウンド体験が忘れられず、 SACD、もしくはDVDが出ていないかなと探すが、SACDはなし(泣)、 DVDは、このAmazon.deにあるDVDを、Amazon.co.jpで予約できるみたいだけど、 英語版なのだ。でも、そもそも日本語版なんて出ないのか? サントラのCDは、いちおうあるけれど、 なぜか売っているところがエヴリンさんのページにしかない。 しかも、CDじゃ、肝心のサラウンド音源入ってないし。 ちなみに、UK版プロモはこちらで見れます。 @@@@ あともう少しフロントの音が良ければ最高なのにな〜、ユーロスペース。 @@@@ 映画を見終わると、久しぶりに井の頭線の神泉駅の エスカレーターの音が聴きたくなって、神泉駅へ向かう。(徒歩5分くらい) 昔より低音が効いていないような気がするが、所々で発せられる軋み的高音が とても気持ちいい。僕のお気に入りの音響空間なんです(笑)。 興味のある方は是非!
by smpinkd
| 2006-03-16 18:12
| 音楽
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