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Best Music 2005
現代音楽、電子音楽にのめり込む前に、今年の音楽生活を総括しておこう。
(Best Music 2004は、このエントリーをご参照ください)

Best Music 2005といっても、2005年に発売したもの限定というわけではにゃい。
今年、僕が「最も心惹かれた音楽」を記しておく行為です。


Best Music 2005_b0061201_23244767.jpgトニーニョ・オルタ「DURANGO KID 2
ブラジルは、ミナス・ジェライス州(ミルトンといっしょ)のギタリスト(ヴォーカル)であるトニーニョ・オルタの弾き語りアルバム。歌詞がほとんどない曲が大半を占めるが、鼻歌というかスキャットと言えばいいのか、彼の歌声は入っていて、それが僕の心を揺さぶる。トニーニョは、ギターを弾くとつい歌ってしまう(グールドみたいな感じだろうか)そうだが、その現場をそのまま録ったような作品。決して歌はうまい方じゃないトニーニョの、自然に溢れてくる歌声、全くの裸である(僕にはそう聴こえる)感情の波の前に、僕は泣いてしまうのだ。ギターに関しては僕が言うまでもなく圧倒的なわけだけれど、超絶技巧の人にありがちな嫌みっぽいプレイは一切なくて、トニーニョが、ただただギターと戯れているといった感じ。"自ら然る"="自然"の具体例。



 
このアルバムのことは数年前から知っていたし、聴いたこともあったが、
"トニーニョ・オルタ"という名前が覚えられず(笑)、ずっと買いそびれていた。
ミルトン・ナシメントのバンドのメンバーに彼の名前を見つけ、
「そういえばあのアルバムを買っていないな」というわけで、
6月頃に注文するが、国内在庫切れで、なかなか手に入らない。
その間、我慢できずに、他のトニーニョのアルバムを買い漁るが、
結局、この「DURANGO KID 2」を超えるものはなかった。

ファースト・アルバムの『TERRA DOS PASSAROS』や、
その前の『BETO/DANILO/NOVELLI/TONINHO』も違う意味で素晴らしいし、
僕の宝物(2枚ともファースト・プレス←自慢)だけど、
後のアルバムは(僕にとって)あってもなくてもよい。
(大好きな曲はあるけど、アルバムとしてという意味です)

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潔く1枚に絞れたことが今年の収穫。
来年は、現代、電子音楽。
by smpinkd | 2005-12-28 23:50 | 音楽
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