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Lonesome Tears
Beckの『Sea Change』は素晴らしいアルバムだ。
hamcaneさんの愛のあるレヴューを読みながら、画面の前で何度うなずいたことか。
このレヴューを読むと『Sea Change』を聴き返さずにはいられない。
そして、ずっと書きたいと思っていたことを思い出す。

『Sea Change』は、普通にステレオ(2ch)で聴いても、もちろん素晴らしいけれど、
マルチ推進委員な僕としては、真価はマルチチャンネル(5.1ch)にある!と言いたい。

例えば、僕の大好きな4曲目の「Lonesome Tears」。
リスナーの前方に、悲痛に歌うBeck、その後ろにバンド、
そして、リスナーの後方を中心に全体に漂うストリングス。
この立体的な構図が、まず素敵。

簡単に言うと、僕らはBeckとストリングスの間で聴いていることになる。

Beckの歌に対し、有機的に呼応(ときには対峙)しながら、螺旋的に絡み合い、
地を這い、そして天上へと上っていく悲しくも美しいストリングス。
それは、情感に訴える美しさに、構造的な美しさまで加わった、まさに無敵な状態なのだ。
この関係性は、マルチで聴くことにより、より明確に顕在化される。

ストリングスのアレンジは、BeckとDavid Campbell。
David Campbellというのは、Beckの実の父親だ。ストリングスの指揮も彼。
この事実を知ると、ストリングスと歌の関係が、父と子の対話にも聴こえてくる。

美しい話じゃありませんか。



 
と、ちょっと大げさに語ってしまった「Lonesome Tears」ですが、
hamcaneさんも書いておられる通り、PVがこんな感じにまた凄い。


Lonesome Tears_b0061201_21402033.jpg

Lonesome Tears_b0061201_21391290.jpg

Lonesome Tears_b0061201_21411178.jpg

この落差がBeckなんだろうけど、僕の中でのイメージが壊れてしまった(笑)。
うーん、シュールでクール。

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一番新しい『Guero』は、SACDは出ていなくて、
DVD-Audioはあるけど、5.1chはそれほどおもしろくないデス。

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読み返すと、やっぱりうまく書ききれてない。
マルチで聴くと、ストリングスがもうひとつの主役になるような感じなんだけど...
by smpinkd | 2005-11-08 21:45 | 音楽
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