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Beckの『Sea Change』は素晴らしいアルバムだ。
hamcaneさんの愛のあるレヴューを読みながら、画面の前で何度うなずいたことか。 このレヴューを読むと『Sea Change』を聴き返さずにはいられない。 そして、ずっと書きたいと思っていたことを思い出す。 『Sea Change』は、普通にステレオ(2ch)で聴いても、もちろん素晴らしいけれど、 マルチ推進委員な僕としては、真価はマルチチャンネル(5.1ch)にある!と言いたい。 例えば、僕の大好きな4曲目の「Lonesome Tears」。 リスナーの前方に、悲痛に歌うBeck、その後ろにバンド、 そして、リスナーの後方を中心に全体に漂うストリングス。 この立体的な構図が、まず素敵。 簡単に言うと、僕らはBeckとストリングスの間で聴いていることになる。 Beckの歌に対し、有機的に呼応(ときには対峙)しながら、螺旋的に絡み合い、 地を這い、そして天上へと上っていく悲しくも美しいストリングス。 それは、情感に訴える美しさに、構造的な美しさまで加わった、まさに無敵な状態なのだ。 この関係性は、マルチで聴くことにより、より明確に顕在化される。 ストリングスのアレンジは、BeckとDavid Campbell。 David Campbellというのは、Beckの実の父親だ。ストリングスの指揮も彼。 この事実を知ると、ストリングスと歌の関係が、父と子の対話にも聴こえてくる。 美しい話じゃありませんか。 と、ちょっと大げさに語ってしまった「Lonesome Tears」ですが、 hamcaneさんも書いておられる通り、PVがこんな感じにまた凄い。 ![]() ![]() ![]() この落差がBeckなんだろうけど、僕の中でのイメージが壊れてしまった(笑)。 うーん、シュールでクール。 @@@@ 一番新しい『Guero』は、SACDは出ていなくて、 DVD-Audioはあるけど、5.1chはそれほどおもしろくないデス。 @@@@ 読み返すと、やっぱりうまく書ききれてない。 マルチで聴くと、ストリングスがもうひとつの主役になるような感じなんだけど...
by smpinkd
| 2005-11-08 21:45
| 音楽
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