グッドデザイン大賞が発表されて、
今回はテルモの注射針だったわけだけれど、 このことでデザイン界に波紋が起きているようだ。 僕も、この大賞選定を疑問に思ったひとり。 これが大賞なら、グッドデザインじゃなくて、グッドテクノロジー賞とか、 グッドアイデア賞に名前を変えた方がいいのではないか。 そして、最近というか、デザインを学んでからずっと断続的に考え続けていること、 つまり「良いデザインとは何か」ということの再考を迫られる。 @@@@ その前に、「デザイン」とは何か。 「デザイン」を、例えばgoo辞書で引くと、 行おうとすることや作ろうとするものの形態について、とある。要するに、大きく分けると「意匠」と「設計」だろうか。 一般的に使われている「デザイン」という言葉の多くは「意匠」、 つまり「色や形がどうか」というのことを指していると思う。 もちろん、「設計」(とか「計画」など)という意味でも使われているが、 例えば「ビルを地震に耐えられるようにデザインする」なんていうと、 しっくり来ないのは僕だけだろうか。 グッドデザインの審査基準を読むと、 1. 良いデザインであるか(意匠:色、形の工夫)といった感じだ。(括弧内は僕の解釈です) つまり、大賞をとるには「意匠」と「設計」の高度な融合でなければならない。 (そして、未来を拓かなくてはいけない) 以上を踏まえて、今回の大賞を考える。 設計(そして技術)的には素晴らしいものだと思う。文句はない。 問題は、意匠的に優れたものなのかということ。 (ついでに書くと、佐藤卓のデザインした携帯にも同じ疑問を持っている) シンプルで無駄のないデザイン(意匠)だ。美しいといえなくもない。 だがしかし、少なくとも僕には何の魅力も感じない。 @@@@ ああ、いつものように何を言いたいのか分からなくなってきた。 つづく...
by smpinkd
| 2005-10-27 22:56
| デザイン
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