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カンバセイション・ピース
保坂和志,著『カンバセイション・ピース』を読み終えた。


クウネルのVol.13に紹介されていて、
著者が猫のことを大好きで、もちろん話にも猫がでてきて、
ストーリーがあるようでないような感じらしいことも気になって、
それで、装丁(写真は佐内正史)もよかったから、
わざわざ買って読んでみた。

たっぷりの猫の描写に満足。

家と、家に集う人、猫、横浜ベイスターズ、庭の木々。
主人公の日常と、やや思想めいた思いつきが、ただ綴られている。
ああでもない、こうでもないと、いやこうかもしれないと、だらだらと続く思考。

噛み合ない会話が、僕にはとてもリアルに感じられて、
だらだらと保留的な思考も、僕も日常的にしているからリアルで、
ときどき、少しハッとするが、付箋を付けるほどではなくて、
でも読み終わると、読む前とではやはり世界は変わる。

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猫がゼエゼエと口を開けながら息を切らすなんて知らなかった。
家の猫は、そこまでは遊んでくれない。
by smpinkd | 2005-04-14 23:55
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