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保坂和志,著『カンバセイション・ピース』を読み終えた。
![]() 著者が猫のことを大好きで、もちろん話にも猫がでてきて、 ストーリーがあるようでないような感じらしいことも気になって、 それで、装丁(写真は佐内正史)もよかったから、 わざわざ買って読んでみた。 たっぷりの猫の描写に満足。 家と、家に集う人、猫、横浜ベイスターズ、庭の木々。 主人公の日常と、やや思想めいた思いつきが、ただ綴られている。 ああでもない、こうでもないと、いやこうかもしれないと、だらだらと続く思考。 噛み合ない会話が、僕にはとてもリアルに感じられて、 だらだらと保留的な思考も、僕も日常的にしているからリアルで、 ときどき、少しハッとするが、付箋を付けるほどではなくて、 でも読み終わると、読む前とではやはり世界は変わる。 @@@@ 猫がゼエゼエと口を開けながら息を切らすなんて知らなかった。 家の猫は、そこまでは遊んでくれない。
by smpinkd
| 2005-04-14 23:55
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