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Best Music 2004
今年出会った素敵な音楽で、特に良かったと思うもの。
どれが一番という訳ではなく、それぞれが素晴らしい。


Best Music 2004_b0061201_0541088.jpgOpto「2nd
カールステン・ニコライとトーマス・ナックによるコラボレート・プロジェクト"Opto"のセカンドアルバム。無機質で知的で少し暴力的なカールステン、メロディックでトリッキーなトーマス・ナック。この2人の電子的サウンド・スケープに、カールステンが森で拾ったギター・サンプルのサウンドテープ、そして、その森をフィールド・レコーディングした森の音が加わる。BGMとしても最高だし、集中して聴いてもプチトランスできる優れもの。カールステン・ニコライは、池田亮司とのプロジェクト"サイクロ"で注目していたし、トーマス・ナックにしても、友人から借りて聴いていたフューチャー3、システム、オピエイトなどでお気に入りだったので、まあ間違いないだろうと買ったのだが、その期待を超えるものだった。ヘビー・ローテーション。


ミルトン・ナシメント「MUSIC FOR SUNDAY LOVERS
このアルバムというより、今年は僕にとってミルトン・ナシメントの年だった。数年前に、ウェイン・ショーター「ネイティブ・ダンサー」を聴いて衝撃を受けた僕だったが、図書館で「ミルトンス」を借りるくらいで、ある程度満足していた。だが、このベストを聴いて僕の気持ちは再燃し、その後、コンスタントにミルトンのアルバムを買い続けている。最近では、「ULTIMO TREM」がお気に入り。彼の魅力は、その歌声にある。高音から低音まで自在に変化する歌・スキャットは、精密さと大胆さを内包しつつ常にゆらいでいる。(ブラジルの音楽の魅力は独特の「ゆらぎ」にあると僕は考える) その音楽性を含め、まさにオンリー・ワンの存在だ。 


ピーター・ウィスペルウェイ「ブリテン:無伴奏チェロ組曲全集
ハンナ・チャンのチェロリサイタルに行くために、予習として聴いたのがこの無伴奏だった。ほとんど予備知識なしで聴いた第1番の冒頭で、僕の心はすでにこの曲に鷲掴みにされていた。知性と情動が同居した美しくも激しい名曲。近代の曲なので、ちょっと難解なところもあるが、そこがまた好き。僕は、もともと無伴奏チェロは好きで、バッハとコダーイのものを愛聴していたのだが、まさか他にこんな素晴らしいものが存在するなんて本当に驚きだった。生で聴いたハンナ・チャンの演奏も、若さとキレがある素晴らしいものだった。そしてこの曲がいかに難曲かを思い知った。


今年は、クラシックよりブラジルの音楽(MPB、ボサノヴァ)を聴く方が多かった。
そして、まだまだ聴きたいものがたくさんある。
来年は何にはまるのだろうか。楽しみだ。
by smpinkd | 2004-12-23 00:02 | 音楽
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